2014年度予算要望書

■平成26年度予算要望書

7月の参議院選挙で「衆参」のねじれが解消し国民が望んだ安定した政治 は「黄金の3年」と呼ばれ、高崎市においても景気回復を地域の隅々にまで 広げより多くの市民の方々が実感できる3年間にすることが何より重要です。 とりわけ本市においては、平成26年度末に北陸新幹線の東京・金沢間が 開業し、それに合せた高崎玉村スマート IC は来年2月に共用が予定され、高 崎を中心とした高速交通十字軸がいよいよ完成し動き出します。本市経済にとって大きなチャンスであり、「新しい高崎」の幕開けです。

地域経済の活性化とともに、落ち着いた市民生活を守るため疾病・介護予防の拡充、子育て支援、防災・減災対策の取り組み加速、また自然環境にやさしい再生可能エネルギーの普及促進など積極的に取組む必要があります。

ビジネスと暮らしの両面から市民ニーズを的確に捉え、事業の見直しで効率的・効果的な予算配分を願うものです。

私たち高崎市議会公明党は、日常の議員活動の中で多くの市民や団体から切実なご意見・ご要望を受けており、各分野別に重点施策として取りまとめ 平成 26 年度予算要望書を作成致しました。積極的に反映していただき市民か ら喜ばれる予算編成になることを要望し、提出致します。

■「健康・福祉」すこやかで元気に暮らせるまち

パッケージ項目1:がん対策、予防対策の更なる拡充を

がんは生涯のうちに約2人に1人がかかるとされる「国民病」です。「市民の命を守る」 上でがん対策の

充実は絶対に進めなければなりません。

日本のがん患者全体の5年生存率は 56.9%にまで上昇、治らない病と言われた時代とは 隔世の感

です。しかし、国の基本計画に掲げる「がんによる死亡者の減少」など全体目標 の達成は道半ばで、

例えば、がん検診の受診率は 20~30%程度にとどま目り標、である 50%には遠く及ばない状況は、

本市も例外ではありません。

がん予防のため推進してきた女性特有の乳がん・子宮頸がんの検診受診率向上のための無料クーポ

ン導入は、早期発見・早期治療に効果を上げています。年間約 1 万人が発症し、約 3,000 人が死

亡している子宮頸がんを 50~70%予防する が期待されるワクチン接種は副反応の原因調査により積

極的勧奨を現在控えておりますが、 原因等が特定され次第、積極的に実施し早期発見・早期治療

に取り組む必要があります。

また新たに「予防できるがん」として胃がん対策の強化は公明党挙げて取り組み、胃がんを引き起こすと

される細菌・ピロリ菌が原因の慢性胃炎の除菌治療に保険適用を推進しました。今後は高崎市から

「胃がんをなくす」上で、胃がん検診にピロリ菌検査を追加し、早期発見・除菌で命を守る取り組みが

肝要です。

・女性のがん検診無料クーポン制度は従来通り継続を

・子宮頸がんワクチン接種は厚労省の調査を待って、原因が確認されたら速やかに実施を

・胃がん撲滅のため、ABC 検診拡大や若者へのピロリ菌除菌など、市民ピロリ菌ゼロ 大作戦を

パッケージ項目2:介護予防策の更なる充実により、元気な高齢者の増加を

長寿センターは、高齢者の生きがいづくり・健康づくり・仲間づくりのための福祉施設 として市内に12ヵ

所整備され各種相談、健康の増進、教養の向上及びレクリエーション などの事業を行って来ました。

しかし、高齢化の急速な進展で高齢者を取り巻く環境は年々厳しさを増し、従来の「老後の余暇施

設」という機能では「地域で安心して暮らし続けること」は難しくなっております。介護予防で要介護状態

にならない活動や、地域ぐるみで見守り、支え合い、助け合う高齢者の拠点施設としての機能強化が

急務です。高齢者を取り巻く環境変化に適切に対応するため、長寿センターの総点検を行い、役割・

機能を再検討してリニューアル計画を策定し、高齢者が地域で安心して暮らし続けられる高崎市の実

現へ、ハード・ソフト両面の強化・充実を図る必要があります。

・長寿センターは生きがい対策、介護予防、病気予防のための拠点施設としてハード、ソフトの総点検

と整備を

・電位治療器は古いので、買い替えを視野に入れた計画的な配備を

・長寿センターはリニューアル計画の策定を

個別項目(24 項目)

1.敬老事業の抜本的な見直しを(年々増加する対象者数と予算額には費用対効果の検証が必

要) ・慶祝訪問には賛成するが、現行の敬老祝金の額については総合的かつ抜本的な見直しを ・敬

老会運営事業は現場の声を聞いて実績を十分に把握され、より良いものに工夫改善を

2.乳幼児への季節性インフルエンザの助成制度創設を

3.高齢者の肺炎球菌ワクチンの予防接種の更なる助成拡充を (現在助成額2,000 円を半額程度に

拡充)

4.乳幼児の各種検診(アレルギー検診等)の充実を

5.市内での小児救急医療体制の24時間365日完全実施を

6.妊産婦健康診査の14 回助成の拡充を

7.不育治療への相談体制の整備と助成制度の実施を

8.支所地域を含む市内全域での病児・病後児保育所の箇所数増設を

9.各種健診の受診率向上のため、国保特定健診とがん検診の同時受診など、より一層の取組み強

化を

10.国保特定健診にクレアチニン検査を導入し、腎疾患の高リスク者を把握し保健指導を (将来的な

医療費の抑制にもつながる)

11.多様な保育ニーズに対応するため保育ママの活用を

12.低年齢児入所拡充のための施設改修及び増築への助成を

13.公共施設に授乳やおむつ替えができる仮称・赤ちゃんの駅の設置を

14.すべての希望者(高学年等)に対応できるよう放課後児童育成クラブの整備とともに クラブ運営に

市の関与を(会計管理等)

15.発達障がい児の早期発見・支援に向け、5 歳児健診の実施及びサポートファイルの 積極的な配

布を

16.障がい者の就業支援に向け、行政業務の積極的な提供を図り雇用創出を

17.障がい者が活動する施設での製品を一同に展示販売できる店舗については、民間事業者と連携

し、速やかな開設を

18.各種介護施設のベッド数増床で待機者解消を(多床室の活用も)

19.医療費削減策として、ジェネリック医薬品の積極的な利用促進を

20.AED(自動体外式除細動器)の継続的なメンテナンスと使用啓発を

21.ケースワーカー増員やハローワークとの連携強化で、被生活保護者の自立支援強化を

22.「心の体温計」の活用で心の健康への啓発活動を

23.高崎市総合福祉センターの利用者増に対応した駐車場の拡充を

24.脳梗塞をはじめ、下肢後遺症からの回復に効果的な「足こぎ車椅子」の普及促進を

■「教育・文化」豊かな心と感性が育つまち

個別項目(20 項目)

1.小中学校の適正配置に向け具体的な取り組みを

2.学力向上推進事業では、一人ひとりに寄り添ったきめ細かな指導で学力向上を

3.学校と家庭が一体となり、健康な体・豊かなこころ、環境にやさしく自立できる暮らしの基本が学べる

食育教育の推進を

4.スクールソーシャルワーカーの地位確立および増員で、不登校・いじめなど問題行動の早期解決のた

めの相談体制の充実を

5.LINE など SNS による深刻化する子どもの「ネット依存症」に対し効果的な対策を

6.教室へのエアコン設置にあたっては、小学校だけでなく中学校にも平成26年度中の設置実現を

7.自閉症児・ADHD児・LD児などにきめ細かく対処する特別支援教育の充実を

8.鳥取方式(ポット苗移植法)で小学校や幼稚園の校(園)庭芝生化の取組拡充を

9.耐震化、快適トイレ化、バリアフリー化など教育施設の完全整備を

(小中学校における避難所機能の充実も)

10.城南野球場の安全対策、金古野球場の硬式球使用対応、和田橋野球場駐車場の舗装を

11.中央図書館との連携強化と、図書指導員の資質向上で学校図書室の更なる充実を

12.青少年の健全育成のため薬物乱用防止対策の一層の強化(キャラバン車の活用など)

13.高齢者・障がい者がスポーツを楽しむため、浜川運動公園等のスポーツ施設のバリアフリー化と器

具の整備を

14.老朽化した地区公民館の建て替え・改修時期が集中しないよう計画的な整備を

15.第2回榛名山ヒルクライムin 高崎の開催に向け、課題を明確にさらなる充実を

16.音楽センター利用者の駐車場料金の無料化を

17.児童生徒の悲惨な交通事故を防止するため交通安全教育の徹底・強化を

18.通学路の安全対策のため、危険個所の解消を速やかに

19.急増するサービス付き高齢者向け専用住宅(サ高住)への適切な指導と高齢者の住ま いの選択

に資するわかりやすい資料作成を 20.近年、人気と競技者の増加が顕著なフットサルの専用施設の整

備を

■「環境・安全」安心でやすらぎのあるまち

パッケージ項目 1:防災・減災の取り組み加速を

いつ襲ってくるかもしれない大地震やゲリラ豪雨や竜巻などの自然災害から命を守る ため、防災・減災

対策がますます重要になってきました。高崎市では平成23年3月に発 生した東日本大震災で問題化

した原子力災害や高崎市以外の他地域からの避難者対策、今 後予想される首都直下地震などの

大規模災害が発生した場合等を考慮して平成24年11 月に新たな高崎市地域防災計画を策定し

ました。自然を人の力でコントロールすることは できませんが、被害を防止・軽減することはできます。平

時にどう備えるかが問われます。 ・新防災計画に則り、災害に強いまちづくりへ継続的な取組みを ・防

災士の養成で地域自主防災組織の充実を ・被災者支援システムなどの機能強化で、防災や災害

時の早期対応への備えを ・災害弱者(要援護者)対策を万全に ・緊急時、災害時の情報提供の充

実に向けて、防災行政無線や防災ラジオの整備を ・大災害に備えペットの同行避難で計画を策定

し、実態踏まえた対策を

パッケージ項目 2:再生可能エネルギーの普及・促進を

全量固定価格買取り制度が2012年7月に導入され、各地で再生可能エネルギー発電設備の新設

計画が相次ぎ進められております。高崎市においても倉渕町水沼の市有地約100 ヘクタールに、最大

受電電力 8,000kwのメガソーラー「高崎市倉渕発電所」を建設する構想が示されました。地域の特

色豊かな本市においても周辺環境に配慮しながら、各地域の自然環境に合った自然資源を地域資源

として捉え、広がった市域の状況を細かく把握しエネルギーの地産地消を促進することは、まことに「時」

にかなった政策と考えます。

・市有施設における LED 化のさらなる推進を・太陽光発電パネル設置助成制度の市民・事業者への

さらなる啓発と制度拡充を

・公共施設に太陽光発電パネルの積極的な設置を・環境にやさしく安定稼働である小水力発電の積

極的な増設を

個別項目(15 項目)

1.空き地・空き家の適正管理(防災面・衛生面)に向け実態把握と対策を

2.分別収集、特に雑がみの分別でごみ減量化・再資源化を促進させ循環型社会の推進を

3.小型家電のリサイクルでレアメタルや貴金属の有効利用を

4.住環境改善助成事業制度を多世代型住居へも拡大を

5.公用車にEV(電気自動車)の更なる導入を

6.廃食用油回収ステーションの増設とバイオディーゼル公用車の運行を

7.都市緑化等によるCO2 吸収源対策の推進を

8.高崎駅東西口をはじめ、中心市街地への自転車駐輪場の増設を

9.太陽光発電やLED 灯を導入するなど、市民ニーズに対応した市斎場の平成 27 年度中の完成を

10.八幡霊園の拡張に当たっては、樹木葬(樹林墓地)など市民ニーズふまえた取組みを

11.高齢社会に対応し、公園に健康遊具の設置を

12.公共事業に市内産木材の活用推進を

13.ペット(犬、猫)の殺処分ゼロをめざし各種取組みの継続的な実施を

14.生物多様性の保全活動の推進を

15.低周波音による被害相談に対しては、適切で丁寧な対応を

■「産業・観光」人々がつどう魅力あるまち

個別項目(8項目)

1.市内企業育成と経営の安定のため、制度融資の更なる充実を

2.まちなか回遊性の向上へ、高チャリを活用した「まちなかプチ名所めぐり」の企画を

3.市内への誘客につながるご当地グルメの開発とPR を

4.上野三碑、富岡製糸場、楽山園など広域観光資源のネットワーク化を図り、自転車 を活用した新

たな観光モデルの提案を(上信電鉄のサイクルトレインなど)

5.はまゆう山荘の山アジサイ(5 種)の保護やワラビ平の老朽化したバンガロー改修な ど周辺整備を行

い、集客増を

6.イタリア野菜の生産農家を増やして「パスタのまち」にふさわしいイメージアップの 取り組みを

7.耕作放棄地対策と農業の担い手対策への積極的取り組みを

8.地産地消及び他消の推進に向け「、高崎ブランド」確立へ支援強化を

(農家及び、直売所を含む各事業者等へ)

■「都市・建設」便利で快適な住みよいまち

パッケージ項目1: 都市集客施設の整備を万全に

・市民の意見を十分に反映した高崎文化芸術センター建設に向け、更に積極的な推進を

・競馬場跡地利用については、周辺道路整備や近隣地域の暮らしの確保、また高崎パブリックセンタ

ーとどうつなぐのかなど、課題解決へ県との協議を万全に

・新体育館の建設にあたっては、アクセス道路対策(城南球場等)と周辺住民の住環境 保全を万全

・新体育館建設に伴うスポーツ集客事業の促進とスポーツコンベンションの設立を

個別項目(16 項目)

1.支所地域「ぐるりん」は民間交通機関との役割分担と機能強化を図り、交通弱者のニーズに対応を

2. 高崎玉村スマートインターチェンジの周辺に魅力あふれる大型物産センターや物流 センター、工業

団地を核とした新産業を集結させ、多面的・広域的な集客力で「商都たかさき」らしく商圏のさらなる拡

大を

3.街中に快適度表示設備(温度・湿度・時間)の増設を

4.都市計画道路福島小八木線、天王川に橋梁を

5.古の和歌にも詠まれる「佐野橋」の早期復旧を

6.街路灯を省エネタイプのLED 灯に転換を

7.ゲリラ豪雨による浸水対策として雨水幹線整備や調整池の積極的整備を

8.適切な河川管理や迅速な防災活動のため XRAIN を活用した洪水・浸水予測の高精度化を

9.雨水タンク及び浸透枡への助成制度を

10.橋梁の長寿命化等、社会インフラ整備の積極的な推進を

11.老朽化して募集停止になっている市営住宅の早期建て替え及び既存の市営住宅の計画的な改

修を

12.街区公園には暑さ対策として、東屋の計画的設置を

13.高崎操車場跡地周辺区画整理事業の進捗と新駅設置の取り組み強化を

14.区長による地域の道路改修要望については、適切な予算の確保を

15.下水道認可区域内で物理的に下水道管が敷設できない箇所には浄化槽設置補助制度の適用

16.建設業界の若手入職者確保のために適正な労務単価への改定と若手技術者を活用する企業へ

の 優遇制度の導入推進を

■「地域・自治」市民とつくるみんなのまち

個別項目(14 項目)

1.財政の健全化と市民にわかりやすい情報開示を

2.各種税(料)金の滞納者へは効果的な徴収対策を

3.各種印刷物などへの広告収入により税外収入の一層の確保を

4.地元業者の受注機会の拡大と育成のため、入札方式の工夫改善を

5.男女共同参画社会の推進に努め幹部職員に女性の積極的登用を

6.電力競争入札(PPS)を上手に活用し、CO2 排出量と電気料金のさらなる削減を

7.住民基本台帳カードの多目的利用としてコンビニでの住民票等の発行を

8.職員のあいさつ励行の徹底とマナーアップ強化(笑顔・親切・丁寧・迅速)で、 市民へのたらい回しゼ

ロおよびワンストップサービスの強化を

9.消防団装備の充実。スタッドレスタイヤ更新への積極的呼び掛け、防火衣・防火ヘルメットの更新

10.公用車、ぐるりんバス、緊急自動車、消防団車両へのドライブレコーダーの装備を

11.西暦表示へ積極的な取り組みを

12.限界集落改善のため倉渕地域の過疎対策を

13.リアルタイムかつ豊かで魅力あふれる情報発信で集客に結び付く市ホームページに

14.高齢化社会に対応した町内会(自治会)支援の研究を

以上、パッケージ項目5項目と個別項目97項目について要望致します。

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